苔花堂古本目録・横山重・書物捜索　上下２冊揃・角川書店

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書物捜索　上下２冊揃

価格　¥15,000

執筆者　横山重／鈴木棠三・序文、森川昭・著作目録作成、貴志正造・跋文

出版社　角川書店

刊年　昭和５３・５４年

状態　初版　上下２冊揃　函シミ汚れ　帯

目次　－古書を渉猟すること五十年、一冊の“本の顔”を探し求めて執念のほむらを燃やす。稀代の愛書家・蔵書家として知られる赤木文庫主人横山重が語る虚々実々の“本盗り合戦譚”はそのまま古書界・学界の生きた裏面史である。（帯文）
『三田文学』に昭和８年１月から１７年１０月まで連載された６４回分と戦後『新文明』昭和２８年２月から３６年７月までの７４回分、合計１３８回分をまとめる。古典資料の本文校訂のための蒐書、校本研究の記録、書誌的記録、村口書店、反町弘文荘ほか古書籍商とのやりとりなどその舞台裏エッセイ。
各巻口絵モノクロ写真２４頁（上巻・写本、版本図版４８点、下巻・写本、版本４６点）

上巻（『三田文学』に昭和８年１月から１７年１０月まで連載された６４回分）
　－鈴木棠三「序に代えて」／
　松脂独語（近況、転居、勝海舟論）、本地物あれこれ（ぼん天国、釈迦の本地、あみだの本地、毘沙門本地、熊野の本地）、七夕の本地など、山椒大夫の物語、説経浄瑠璃のこと、北野天神本地の諸本、神道集への出発、八幡の本地をめぐって、青葉の笛、琉球神道記と琉球往来、神道集略抄と南北二京霊地集、タバコ、遺老説伝と宮古島旧記、琉球国由来記、袋中上人著述解題、説教節正本集、昨年中の発見、伊豆箱根の本地、一喜一憂、鳥の物語など、買って売って、室町時代物語集　第三、人・人・人、二つの入札会（森林太郎氏の売立、鉄斎の本の入札、他）、書籍目録など、掘出し物、古浄瑠璃の正本をめぐって、奈良絵本の位置、きれいな本、幸運の春－三田文学賞、困窮の春、梵字で「今は」、新出の完本を買う、禁止本その他、十行古活字本、蔵印のことなど、めぐりあう本、好事多し、長井くんの死、善意と誤解、古俳書へ色気を出す、決断は借金に通ずる、天狗にあらぬ是害坊、譲れぬ線、本・毛氈・猫、勝利の元旦、村口主催の入札会、文庫の名、零本合わせ、古書あれこれ、古版の地図、書籍目録－江戸時代と明治時代、梵天国（古活字版）と仁勢物語（最古版）と、わが愛する古書商たち／

下巻（戦後『新文明』昭和２８年２月から３６年７月までの７４回分）
　－戦後の「書物捜索」はじまり、西鶴本十種きたる、偽版本好色兵揃の伝来、西鶴の尺牘二つ、隆達自筆の歌謡集、曼殊院旧蔵五経と鹿王院旧蔵白氏文集、益田鈍翁旧蔵の下絵万葉切を見る、橋本関雪画伯旧蔵田券三十三枚、潁原博士の死、磯崎奈良絵本大型横本を貰う、西鶴晩年の句入り書簡真蹟となる、お伽草子鶴の翁の話、帰国後の浦島鶴になれない、道と金と生命と、文化十二年写本粗本「竹取」は大魚なりき、上田へ行く・ああ太田君、猫と短冊、人の事と我が事、戸川浜男先生、文正草紙の諸本、天理図書館参観記、新宮春三氏を見舞う、江戸から大坂へ、凱陣八嶋は西鶴作なり、当時の記録が正しい、古書店を歩く、清水源泉堂主人、雑文「四人の高尾」まで、古書店三題、寄せ本好色三代男、本を売って無礼の手紙をかく、松平大和守日記、戦後読んだ本、古活字版絵入本義経記の彩色、江戸時代の書林編集の書目を持った人々、物語草子目録の後篇、一代男校訂の後日談、幸田先生知友の本、古板地誌について、地誌から仮名草子へ、江戸名所記の挿絵から、雀のやど、二十五年の嘆き、帯に短し、私の連歌の本、浄るり御前の物語、慶応先輩の本、私の室町物語、私の古刊本、私の西鶴本、一代女のまわり、袖に浮世の世の字、飲酒戒の本をいただく、版本のいろいろピンからキリまで、鏡匠人見佐渡守、天正本節用集の複製、遠近道印図以前の江戸図、江戸図の権威・遠近道印、久原文庫の恩恵／
初出一覧、森川昭「横山重著作目録」、横山重・付記、貴志正造・跋文／索引

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